相貌失認マニュアル!〜初対面?知り合い?認識できない人はどう区別するのか〜
こんにちは、ぽんこつ大学生のナツです。
今日は私の最大の弱点(?!)の1つである「相貌失認」について書いてみたいと思います。
この先科学的な実験による結果や世論調査や論理的な思考などは一切なく全て私個人の考えですのでご注意ください!
私が相貌失認に気づいたのは高校生の時です。
小・中学校はそれぞれに名札があり、顔を見なくても名札を見れば名前が分かる状態だったのに高校生になり名札がなくなった途端、私は気づいてしまいました…。
「あれ?名札がないと誰が誰だか分からんくね? どうやって判断するん?」
3ヶ月くらいかけて筆箱や鞄、席の位置で友達を覚えましたが、クラス替えまでの1年間で全員の顔と名前が一致することはありませんでした。
そしてもう一つ困ったのが、「俳優さんや女優さん、アイドルの話に全くついていけない」ことです。高校生にもなると学校にスマホを持ち込んで休憩中に見れるわけですから、必然的に友達の推しを紹介してもらったり友達のAちゃんって女優のBさんと目元が似てるね!という話の流れから友達の目元と女優さんの目元を比べる時間がありました。
この時に私は人による顔の違いがよくわからなかったのです。
目元が似ている、口の形、鼻の形を様々な有名人と比較する友達の記憶力がずば抜けているのかと思っていました。
私の相貌失認としての症状はこの2点です。
- 人の顔を覚えることができない
- 人の顔のパーツを理解することができない。
1と2は似ているように感じられますが、パーツは理解できても顔は覚えられない、という人もいるそうなので分類してあります。
他にも相貌失認としての症状は
- 相手の喜怒哀楽を感じ取ることが難しい
- 相手の年齢や性別を判断するのが難しい
- 顔を見たことある気はするけど名前やいつ会ったかといった記憶と結びつけるのが難しい
など様々です。
相貌失認は先天性と後天性があり、頭部損傷や脳の神経系の病気などが影響する場合は後天的に発症しそれ以外は先天性であると言われています。
私の場合は先天性であり、気づくのが無茶苦茶遅かったようです。
先天性の場合、顔を覚えられないことが当たり前になっているため顔以外の情報で相手を覚えようとします。
例えば、身長やファッション、声や髪型などです。
自分より背が高くていつもジーパンを履いていて、声が高めでパーマを当ててる男性
↓
〇〇さん!
というように情報を組み合わせて判断します。
もう一つの判断基準として、どの場面に登場する人か、はとても大事な情報です。
バイト先、学校、お店、美容院、など特定の場所でのみ会う人の場合、
「バイト先には誰と誰と誰がいて、今日のシフトは誰と誰だからこの人は…?」と候補を絞っていくわけです。
私はこの考え方を多用しているため、街中でバイト先の人を見かけたり話しかけられてもわからない可能性が高いです。
判断の仕方は人により様々ですが、相手を覚えるために必要な情報がとても多くそのため覚えるのに時間がかかるんですね。
大学生になって何度も話した友達が前から歩いてきても無視してしまい、「忘れたの?笑」と言われることもありますが今の私はできるだけ
話したことや遊んだことを全て忘れるわけじゃない、ただただ顔がわからないだけなの!!
と伝え、優しく理解してもらっています。
社会に出た際、これは大きなハンデになると思います。
クライアントさんやお客様のことが覚えられなければ、名刺交換をしたことがあるのか、この人は常連さんかそうでないかの区別がつけられません。
ただ、私は相貌失認を恥ずかしい、衰えや異常だとは決して思いません。
(異常ではある?)
脳の記憶分野は一括してなんでも覚えられるわけではなく、それは短期記憶と長期記憶があるように顔だけ覚えられないという特性を持っているだけです。
脳って不思議ですね!